家庭

実家は自営業でしたので、子供の頃休みの日にどこかに連れて行ってもらったとか、旅行したという記憶はあまりありません。

それを悲しいと思う時もありましたが、次第に一人で行動する方が楽しくなってきました。むしろ一人の方が気が楽でした。

やがてそんな私もご縁があり、結婚しました。いや、出来ましたの方が正しいのかもしれません。妻にあらためて感謝です。

さて、今までは一人で考えて好きなように時間を使って来れましたが、これからは二人の意見を合わせて行動しなくてはいけません(ほぼ妻の意見ですが(笑))。一人の時に正しいと思っていた考え方と行動は、妻によってあっさりと覆されました。

当初は初めての意見に戸惑ったりもしましたが、なるほどそういう考え方もあるんだと、目から鱗の事もありました。

家庭を持って良かったことの一つかもしれませんね。そして子供が生まれました。そうなると今度は子供中心に家庭の時間が動き始めます。

自分自身が親からあまり構ってもらってなかったので、子供に対する接し方、まずそこから分かりませんでしたし、子供が泣いていてもいずれ勝手に泣き止むだろうと思っていたら、妻から「どうして抱いて泣き止ませてあげないの!」と怒られた時もありました。家庭、それは私の修験道場みたいなところです。

ずっと小さい時から一貫して思い続けてきた夢、というのを持っている方はとてもうらやましく思います。またそれを叶えられた、達成できた方はさらにうらやましいです。

と言いますのも、そういう一貫した夢が私には無いからです。色んな状況や置かれた立場で変わってきました。年齢によっても夢の内容は変わりました。

10代や20代の時は、イメージや将来こんな風になりたいという、大きな大雑把な夢でした。行動するときもそれを目標に動いていました。でも30代になって仕事で後輩が出来始めると、先輩になったという意識も持たなくてはなりません。

夢はやや現実的なもの、家を買う、結婚する、仕事でスキルアップするなど、さらなる将来を見据えた夢へと変わっていきました。もっとメルヘンチックな夢も持ちたかったですが、どうしても金銭面の夢や仕事に対する夢は外せませんでした。

で、現在40代になってしまいました。夢を忘れる人が多い年代なのかなと・・。夢よりも現実。毎日の生活に追われる日々。自分でこんなのではいかんいかん、と思っていますが、なかなか難しいものです。

今こそ大きな夢を持たなくてはいけないときなのかもしれません。何か自分だけ楽しいいとかよりも、周りの人みんなが笑い合えて楽しくなる夢を考えて持とうと思います。

趣味

私は幼いころから生き物、特に昆虫が好きで、学校が休みの時などは朝から晩まで昆虫採集に出かけたものでした。

冬場や雨の日などは昆虫も探しにくく外にも出られなかったので、家の中で虫の図鑑ばかりを読み漁るような子供時代でした。

そのことが今の趣味である生き物の飼育に繋がっていることは、容易に想像できるところでしょう。カブトムシ、クワガタムシなどは小学生の時に気が済むまで買い尽くしたので、最近あまり興味はなくなってしまいましたが、魚類やエビ類が今のマイブームです。

近くに日本一の大きな湖、琵琶湖もありますので、琵琶湖に流れ込む川に行って淡水魚やサワガニ、点在する湖沼ではエビ類やザリガニなど捕獲して家に持ち帰り、水槽に入れて観察しております。

思い出しましたが、小学生の時から食事も忘れて、数時間も同じ姿勢でしゃがみ込んで水槽を眺める子だったので、大人たちも心配するぐらいでした。現在も全く同じことをやっている自分に気付きました。

ただ今は水槽の生き物を眺めるだけでなく、この魚やエビたちは快適に過ごせているのか?とか、どうすれば繁殖してくれるだろうか?と、その辺りは子供の時とは違いますね。

なかなか繁殖が難しいエビなどが赤ちゃんを産んでくれると、本当に達成感があります。これを趣味と言っていいのかは分からなくなってきましたが、世話好きなんでしょうね、私。

子供

まさか自分が結婚して、子どもを育てるとは・・。そのようなこと、夢にも思っていませんでしたが、結婚して1か月後には妊娠が確認できました。

もうかれこれ8年前になりますが、そのことはよくよく覚えています。妻から「赤ちゃんが出来たみたい」って言われた時には、」二人して本当に喜び合いました。

その頃は仕事中でも喜びが波のように寄せて来て、目に涙を浮かべては「自分は父親にならせてもらえるんだ」と、毎日感激していました。

子供が生まれてきた瞬間に、一生分の幸せを子供から頂くというのを聞いたことがあります。思い返してみると、まさにこの感動の事だったのかもしれません。無事に出産し家での子育てが始まりました。

赤ちゃん、幼児、そして今年からもう小学生です。なんと早い事かと改めて思います。それぞれの時に色々あって、悩みながらも夫婦で協力し乗り越えてきました。また夫婦でけんかした時も、幼児だった子供がけんかの仲裁に入ってくれた時もありました。

私たち夫婦よりもなんと大人な対応でしょうか。自分たちが情けなくなりました。そしてより一層3人の仲は深くなってきたのだと思います。

この世には様々な家庭があって、生まれてくる子供の宿命や運命もまた星のごとくでしょうが、子供はたくさんの可能性を持って生まれてくるので、本当に大事にしなければいけない存在だと私は思います。

お金

「いくらあっても邪魔にならないから」と言って、私の祖父や祖母はよくお小遣いをくれたものでした。

いくら孫が可愛くても、今から思えば大変ありがたい話です。

やがて私も成人して就職し、働いてお金を稼ぎ、生活を成り立たせるように過ごしてきました。しかし近年は不況のせいで会社の業績が悪く、それが給料の額として跳ね返ってきます。

正直言って、最近は恥ずかしいいような手取りです。同い年の方でも同じ時間働いて、給料は私よりもうんと貰っていらっしゃる方も大勢おられます。

職種は伝統工芸系なので、今までやってきた仕事の延長では会社も厳しい所が多いようで、同業の方も随分会社をたたまれました。寂しい事ですし、何よりも連脈と続いてきた技が途切れることになってしまいます。

昨今そのような状況ですので、出来るだけ支出を減らし本業と臨時収入を得られるよう個人的に努力しています。まず今まで産業廃棄物として輩出してきた原料を、自ら研究し再利用することに成功しました。

しかもほぼ100%。これで原料代と廃棄代が浮くことになります。しかし再利用は手間がかかり面倒で、1回ではわずかな金額にすぎませんが、1年間で考えるとおよそ50万円ほどは節約できます。

これは会社にとっては大きいことだと思い、いつか自分の給料にも跳ね返ってくるようにと続けるつもりです。地球にも優しいですしね。祖父や祖母のようにコツコツとお金を貯めて、やがて生まれてくる孫にお小遣いを上げるのが目標です。